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お知らせ NEWS

箱リハだより

箱リハだより(令和2年 5月号)

介護老人保健施設デンマークイン箱根の目指すもの

平成31年4月よりデンマークイン箱根に内科医として常勤勤務となった内藤圭之と申します。
国の施策は、「地域に住む高齢者が、その地域で自分らしい生活を最期まで続けられること」を目指しています。
この理念を実現するためのデンマークイン箱根の様々な取り組みとご利用の仕組みをご紹介いたします。
医療機関は治療が優先されますが、介護老人保健施設は、自立支援を目的にその人らしい生活を送るという観点から、
継続的なリハビリテーションと医療・看護・介護の専門的なサービスをバランスよく提供しています。
特別養護老人ホームや有料老人ホーム、高齢者専用住宅、グループホームと異なり、介護老人保健施設は、個
別的なリハビリテーションを専門職が担い、医療・看護も併せて提供できる施設です。リハビリテーションは苦痛を伴うものと考える方もいらっしゃいますが、
自立した生活を送るために、高齢者の状態像に合わせた日常生活に密着したリハビリテーションは極めて重要となります。

社会問題となっている「老・老介護」や共稼ぎ世帯の増加による「日中独居」などで高齢者の在宅生活の継続が困難になってきています。
デンマークイン箱根では、介護力や経済的に余裕のない方、一定の医療が必要な方などには長期にわたる終生利用が可能です。施設に預けっぱなしは嫌だというご家族の方もおられますが、短期間( 1 泊~ 28 日以内)のショートステイの利用や、数カ月の入所とショートステイを組み合わせた「往復型利用」による終生利用も可能となります。

また、通所サービスの「デイケア」と「デイサービス」には提供できるサービスに大きな違いがあります。
在宅生活を支援するために、「デイケア」では、「デイサービス」で提供できない専門的なリハビリテーションを提供することができ、音楽療法やレクレーションをおこないながら他の利用者との交流も図ることが可能です。
通所が困難な方には、医師の診察・指示に基づきリハビリテーション専門職が訪問リハビリテーションも提供しています。
この訪問リハビリテーションとデイケア(通所リハビリテーション)を併せて使うことも可能です。
デンマークイン箱根は、ここ箱根町において、高齢者個々人が、ご家族との絆を持って「その日その日を大切に生きる」ことを目指しています。

デンマークイン箱根入所までの流れ
  1. お問合せ … 施設ご利用方法、入所料金、疑問点やご要望などご相談ください。
  2. お申込み … 入所に際して申込み書類が ありますのでご記入ください。
  3. 面談 … ご家族と面談をし、 ご本人の 身体状況などをご確認します。
  4. 入所判定 … 申込み書類をもとにご入所の可否を判定します。
  5. 入所調整 … 入所が可能となりましたら日程調整をおこないます。

※施設見学のご希望などがありましたら支援相談員にお問合せください。

ヒヤリハット!事例と対応策2

ヒヤリハットは、日常生活の場面や場所、そして要介護者の状態によってさまざまなケースがあります。

事例3:ベッド上での介助

ベッドからの転落防止のため、ベッド脇に柵を設置することがあります。おむつ交換後、ベッド柵をもとどおりに直すのをうっかり忘れてしまった。
そのせいで、後で様子を見に行った際、要介護者の足がベッドからはみ出して転落しかけていた。
自分の力でベッドから起き上がれない要介護者の場合、排泄介助が必要になることが多いです。作業を急ぐあまり、おむつ交換を おこなった後、ベッド柵をつけ忘れてしまうということは十分に起こります。同様に、ベッドからトイレまで付き添って排泄の介助をおこない、戻った後に柵をつけ忘れることは良くあるケースです。外した柵を部屋の隅など目の届かない場所に置くのではなく、目立つ場所に置くようにするなどして、つけ忘れを防ぎましょう。

ヒヤリハットを防ぐ4つの対応策

もしヒヤリハットが起こった場合、「何事もなくて良かった」とただホッとするのではなく、再びそのようなことが起こらないように対策を立てることが大事です。

  1. まず、ヒヤリハットが起こった場所の環境や介助体制に問題がなかったのか確かめましょう。

    福祉用具を使っていて起こったのなら、用具に不具合がなかったのか、あるいは使用した環境や使用方法に問題がなかったのか、しっかりと確認する必要があります。

  2. それから、介護者 自身に油断や気の緩みがなかったか、冷静に振り返ることも大事です。

    毎日同じ作業を繰り返していると、作業がいい加減になってしまう、ということもあ るかもしれません。
    特に服薬管理など、事前に確認作業をしっかりとおこな う必要のあるものは、気を抜かないように注意しましょう。

  3. また、要介護者の心身状態や日常生活動作の現状を正確に把握していたかどうかも要チェックです。

    また、要介護者の心身状態や日常生活動作の現状を正確に把握していたかどうかも要チェックです。
    介護者が問題なくできると思っていたことでも、実は機能低下が進んだ要介護者にとって大変だった、ということもよくあります。
    起こったヒヤリハットについて、介護者が一人だけで把握するのではなく、同居するほかの家族をはじめ、ケアマネジャーやホームヘルパーなど、介護にかかわる人たちと共有していくことも大切です。

  4. 何か事故が起こりそうになったとき、その原因や内容について記録しておくことも、ひとつの方法です。

    また、要介護者の心身状態や日常生活動作の現状を正確に把握していたかどうかも要チェックです。
    介護者が問題なくできると思っていたことでも、実は機能低下が進んだ要介護者にとって大変だった、ということもよくあります。
    起こったヒヤリハットについて、介護者が一人だけで把握するのではなく、同居するほかの家族をはじめ、ケアマネジャーやホームヘルパーなど、介護にかかわる人たちと共有していくことも大切です。